走るなら、やっぱMT! だから・・・



第12章  AFC imp V 実践セッティング
Vol.4  is @M44 で行こう〜!
(^^)//


先日FM News!でもお知らせしましたが、
AFCも、impUからimpVへ進化を遂げ
カラー液晶になり、中々高級感も出てきました。

使い方も大分変わって来ましたので、
自分自身が慣れることも兼ねて
入庫したてのis(98最終M44)で
実践セッティングをしてみます。

元主人公、復活です(^^)


まず、全開のDATAはいつでも取れるので、時間のあるときにハーフスロットルからDATA取りをして見ます。
ハーフのセッティングを取るために
一番簡単な方法は「開かないようにする」ことです(^^;;

アクセルのストッパーはキノコ形のただのボルトですので、15mm程長いボルトに交換し、
アクセルを65%以上開かないようにして、一般道を普通に20分ほど流してみました。
65%にあまり意味はありませんが、65%開けば一般道で苦労する場面は無く、
「普段の走行は恐らく、この位までの範囲で運転している」と、考えた結果です。
早速DATAを見てみましょう。



X軸(横)が回転数 Y軸(縦)が空燃費です。


見易くするために、理論空燃費 14.7の所に青い仮想線を引いてみました。

一目瞭然、随分薄いことが見て取れます。
tisも、ほぼ同じ感じでしたので
M44のハーフスロットルは、相当薄いということが解ります。
燃費型といわれるM44エンジン。薄くして、燃費を稼いだか??(^^;;
何れにしても、
随分調整できそうなので、非常に期待が持てます。
しっかし、5500rpm以上でAFが16近いなんて、信じられません・・・
よほど丈夫なエンジンなんですねぇ(^^;;


さて、DATAが取れたら
NEポイントを設定していきます。
impVでは、16ポイントに増えましたのでかなり細かく設定が出来ます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
APR 800 1200 1600 2000 2400 2800 3200 3600 4000 4400 4800 5200 5600 6000 6400 6800
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2500 2800 3000 3400 3600 4000 4500 5000 5500 6000 6400

取り敢えず、仮にこんな感じにしてみます。
ピンポイントでここは抑えたい!という所に、まずいくつかNEポイントを決め
変化の大きな所を細かく、変化の少ない所は粗く、NEポイントを配置していきます。



では、1回目の入力です。過去の経験から勝手に入れてみました(^^;;
アイドリングは、AF計で 14.7 きっちりに合せると、こんな数字になっちゃいます(^^;;
では、同条件で試乗です。


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2500 2800 3000 3400 3600 4000 4500 5000 5500 6000 6400
65%R1 17 13 7 0 -1 8 8 8 8 8 8 8 8 3 10 15



青線が理論空燃費 14.7、赤線がPOWER空燃費 13.5 です。

加速中はNAエンジンの場合、概ね 13.5 位が一番POWERが出ると言われています。
ハーフスロットルに当てはめると、流石に燃費にも影響しますので、
下は薄め・上は濃い目でリメイクします。



概ね、こんな感じでしょうか。
NEポイントを4200と4700に替え5500rpmあたりのズレを集中して調整しました。
またまた試乗です(^^;


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2500 2800 3000 3400 3600 4200 4700 5000 5500 6000 6400
65%R1 17 13 7 0 -1 8 8 8 8 8 8 8 8 3 10 15
65%R2 17 10 7 -2 -5 6 6 5 5 6 3 7 8 9 10 18






2300rpm、薄すぎました(^^;;
この辺は
負荷のかけ方によってAFが随分バラつくので、ある程度といった所で留め
後は走りながら調子良く感じた所に合せていきます。
ほぼ1以内に入って来ました。
この時点で、3000rpm以上で確実に加速の良さが味わえます。
特に高回転5500rpm以上は、V-tec感覚でグンッっと伸びるようになりました。



さらにリメイクです。
4000rpm近辺のNEポイントをさらに変更し、中回転は前回との中間あたりにして・・・試乗です。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2500 2800 3000 3400 3600 4000 4500 5000 5500 6000 6400
65%R1 17 13 7 0 -1 8 8 8 8 8 8 8 8 3 10 15
65%R2 17 10 7 -2 -5 6 6 5 5 6 3 7 8 9 10 18
65%R3 17 5 -1 -3 0 4 5 6 7 7 9 6 9 9 10 18



大分良くなってきました。


DISAの開く回転域に合わせて、NEポイントをリメイクしてみます。
16ポイントもいらないかなぁ・・・(^^;; まぁ、せっかくあるんで使いましょう。
4750rpmなんて、半端な所を追加してみました(^^)


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2700 3000 3500 4000 4200 4500 4750 5000 5500 6000 6400
65%R1 17 13 7 0 -1 8 8 8 8 8 8 3 10 15
65%R2 17 10 7 -2 -5 6 6 5 3 7 8 9 10 18
65%R3 17 5 -1 -3 0 4 5 7 9 6 9 9 10 18
65%R4 17 0 -1 -2 -3 6 7 7 8 7 8 10 12 10 10 15



おおお、綺麗に揃ってきました。
先程もお話しましたが、2500rpm以下はアクセル開度によって、大分バラつきがあります。
50%以下だと薄く、50%を超えると濃くなるようです。
この辺は、O2センサーを戻すと、ある程度介入して 14.7 に勝手に近づけるんですが、
セッティングをしておくのと、しておかないのではレスポンスが随分違います。
2500rpm以上は綺麗な形になり、POWERもしっかり感じ取れますので、65%はこの辺でOKとします。


*** コーヒーブレイク ***
セッティング中の車内です、右上がデーターロガー。


測っては走り、測っては走り、非常に地道な作業でございます。(^^)
地道な自分には、お似合いの仕事かも・・・(^^;;



さ〜てと。 では、全開のセッティングに入りますね。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2700 3000 3500 4000 4200 4500 4750 5000 5500 6000 6400
HI90%
65%以下 17 0 -1 -2 -3 6 7 7 8 7 8 10 12 10 10 15



全開でのノーマルのAFです。
この車の場合、割りとイイ線行ってるようです。tisは、もっともっと薄かったです。(^^;;
結構、個体差があるようですね〜・・・・レムス・マフラーのお陰かも・・・(^^;;;

1500〜2500rpmあたりの不穏なAFは、もしかするとエアフロが怪しいかもしれません・・・
開度65%の時も、他の車よりバラつきが多いように感じました。
まぁ、
その辺も調整できてしまうのが、AFC-impVの良い所。
さっさと調整していきます。(^^;;




1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1 800 1200 1500 2000 2300 2700 3000 3500 4000 4200 4500 4750 5000 5500 6000 6400
HI90% 0 2 15 -1 -2 2 3 4 5 5 5 5 5 5 5 5

全開(100%)、1回目はこんな感じ。


ちょっと上下がありますが、概ね良い感じになってきました。
4回程リセッティングをして、下記のDATAにたどり着きました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1H2 800 1200 1500 2000 2300 2700 3000 3500 4000 4200 4500 4750 5000 5500 6000 6400
HI90% 0 0 3 -1 -5 3 1 3 2 4 1 5 6 5 3 3
65%以下 17 0 -1 -2 -3 6 7 7 8 7 8 10 12 10 10 15



おお、いい感じです。でも・・・ちょっと濃いかな?
M44は薄目がお好みの様なのでも、う少し薄くしながらAFのブレも調整していきます。



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
FM1H4 800 1200 1500 2000 2300 2700 3000 3500 4000 4200 4500 4750 5000 5500 6000 6400
HI90% 0 0 5 -1 -8 5 1 3 2 4 0 2 5 4 3 3
65%以下 17 0 -1 -2 -3 6 7 7 8 7 8 10 12 10 10 15

最終になるか!!!7回目!!(^^;;


GOOD!ここまで出来ればOKです。
後は3ポイントづつ位、平均的にずらしてみて、一番調子の良い所を探ります。

このDATAのままで、ハーフスロットルは全体的に車が軽くなったように加速します。

感じとしては、エアコンを切った時の倍程度の差があります。
快調快調!!(^^)
全開では、特に高回転の伸びが良くなっています。
低い方は殆どズレがなかったので余り感じませんが、
回転を上げるにつれ、POWERが乗ってくる感じです。
最後のひと回りは感動します!これぞ、BMWのDOHCエンジン。(^^)

DISAの段付も無くなり、マニフォールドが短くなる寸前の伸びの悪さも解消され、非常にスムーズです。
ちょっと寂しい気もしますが、それだけ
綺麗にAFが繋がっていると言うことですね(^^)



少し筐体が大きくなった
ので、最初はちょっと邪魔かなと思いましたが、
キーが使い易くなり、文字も大きいので見易いですし、こんな画面も出せちゃったりして。
やっぱり進化してますね(^^)


 AFC imp V  は、59,400yen isへの取付費用は、22,000yen
個別実車セッティングは、+22,000yen〜 となります。

100,000yenを切るパーツで、
ここまでパワーアップが体感できるものは、そうは無いと思いますよ(^^)
isの必需品です(^^)



-P.S.-
M42エンジンの方、特にオススメです。
M42はエアフロがフラップなんですが、
100,000kmも走行すると
フラップのスプリングが経たって、3,000rpm辺りで全開になってしまいます。

後は、CPUのマップでしか補正していません
ので、全然めちゃくちゃなAFになっていることが多いです。
高価なエアフロを買わずに、チュンーナップできちゃいますよ〜(^O^)//