E36でショートサーキットを年に何回か走るんだけど、どんな足がいい??


まず、ショートサーキットは何処までを言うのでしょう。
僕が考える目安として、3速に入るかな?2速オンリーでもいいかな?って感じのところまで、
まぁ「せいぜい3速数秒踏んでいられるレベルまで」をショートサーキットと呼ばせていただきましょう
最低限ショック・ロアアームブッシュ・アッパーマウントは、強化されたものに交換しましょう。
スプリングは、タイヤが一般的なラジアルタイヤでしたら、純正Mテク程度でも十分だと思います。
車高は低ければ低いほど、挙動は安定します。従ってローダウンした方が、だいぶ走りやすくなります。
そこで、ローダウンスプリングを組付ける訳ですが、現在市販されている純正形状のスプリングは、
ほとんどが純正ノーマル並みのバネレートで、決して強化typeではありません。純正Mテクの方が硬い位です。
従って、アイバッハ等のローダウンスプリングでしたら、純正205ないし215サイズの極一般的なタイヤまでで
走行された方が良いように思います。BSですとグリットUあたりですかね。
RE711になると、結構グリップしますので、足が少し役不足かもしれません。

ノーマル形状で使えるショックとしては、ビルシュタインのフロント倒立式のもの
(BTSのショートtype標準のもの)などが良いでしょう。
フロントのショックが倒立式(ひっくり返って取付けられている)のため、ストラット自体の剛性も高く減衰力も程よい感じです。
KITものでは、AC/Sやアルピナなども倒立式を使っています。
好みが分かれますが、コニーの減衰力調整式もなかなか良い感じです。
スプリングはH&Rが安価な良品といえるでしょう。

さて、ハイグリップタイヤやSタイヤ(競技用タイヤ)などを履いた場合はどうでしょう?
ノーマル形状のサスペンションでは、おそらく不満が出てくることと思います。
この場合最低でも5〜6kg以上のバネレートが必要になります。
純正およびノーマル形状ローダウンスプリングは、ほとんどが2〜3kgです。
そこで、車高調整式サスペンションの登場となるわけです。
フロントはストラット式のサスペンションですから、直巻き(細くて真っ直ぐに巻いてある)スプリングを使い、
ショックのケースにネジ機構が組込まれているため、タイヤを外せば簡単に車高の調整が出来ます。
尚且つ、このスプリングは一定の規格で作られていますので、他車のものも使えます。
バネレートは細かく設定されていますので、タイヤのグリップは、コースに合わせて替える事ができます。
一部には、リアにまで調整機構の付いたものもあります。(リアは原則的に直巻きではありません)

当社で一番お勧めするものは、新発売のビルシュタインBPSキットです。
前後車高調整式で減衰力前後9段調整機構付きのものです。
前後9(一番柔らかい)で使って頂けば、市街地で彼女やお子様を乗せても、不満がでない程度だと思います。
ひとたびタイヤをS履き替えて、ショートサーキットに乗り出しても、調整次第でバッチリ決まります。
残念なのは、5以下がほとんど必要ないことで、硬すぎてとても一般的ではありません。
スプリングのレートを上げてスリックタイヤでも履かない限り、必要ない硬さだと言えるでしょう。
9〜5の間で細かく調整が出来ればなぁ〜と思うのは僕だけでしょうか・・・

次にisだったら、これで充分じゃないかと思うものにビルシュタインBSSが上げられます。
構造的にはBPSと変わらないんですが、こちらは減衰力の調整がありません。
いろんな場面をカバーさせるためでしょうか、初期の動きに少し硬さがあります。
BPSの9よりは、はるかに硬い印象を受けます。
金額的にもだいぶ安く上げられますので、その分スタビなどにお金を回すのも良い方法だと思います。
RE711相当のグリップが良い部類に属するラジアルタイヤには、ベストマッチだと思います。
攻め込むと6気筒モデルには若干物足りないかな。。。と思われる節もあります。

次にisでサーキットにかなりウエイトを置いた場合、ARCの車高調整キットが挙げられます。
isでしたら、おそらくスタビはいらないでしょう。スタビなしのリーズナブルなセットで充分だと思います。
さすがに結構硬く、毎日の通勤では好きな方でないと、ちょっと厳しいかもしれません。
Sタイヤを履いた場合は、フロントのスタビを付ける・付けないで、悩むところです。
6気筒モデルでしたら、フロントスタビ付きがベストマッチだと思います。
isほど乗り心地も悪くありませんので、お勧めの逸品です。
リアスタビは、好みで分かれるところでしょう。

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