FMオリジナル  AFC imp U 車種別実践セッティング

E36/328i & E39/528 【M52】


E36/328 クーペの登場です。
APRさんのDATAの中で、
飛び抜けて補正数値が大きかった車、それがこのE36/328です。

FMでも、他車種の実車セッティングで20%程度の補正は出ていますので疑うワケではないのですが、
是非、試してみたいエンジンであったことは確かです。

タイムリーなことに、程度の良い328の下取りがありましたので、検証してみました。
最大で22%と言う補正値は、いかがなものか・・・(^^;;
現在の仕様は、エアクリノーマル、マフラーM3改(^^;;)以外、ノーマルです

(画像をクリックすると拡大します。)

ピンクがAF黒が回転緑はエアフロ電圧オレンジはアクセル開度(今回はキックダウンスイッチ手前まで全開)です。
点線がノーマル、実線がAPRさんDATAを打ち込んで補正したものです。

なんか、恐ろしいほどの結果が出ました・・・
点線ノーマルは、無茶苦茶濃い。しかも回転が上がれば上がるほど濃くなります
AF10.2とか言う数字は、どこか壊れたエンジンと言われても仕方が無いくらい異常な数値です。
ターボ車などで、ノッキングを抑える場合、稀にこのようなセッティングをすることがありますが、
NAでこのような数字は、いかがなものかと・・・・


ここで脳裏をよぎるのが、MINIのDATA。
MINIも、こんな感じでかなり濃かったですね。
MINIにAFを装着して下さったお客様に、一番喜んで頂いたのが燃費向上でした。
実に、2割以上燃費が向上することも確認されています。

このエンジンも燃費が悪いことで有名でしたが、問題はこんな所にあったのかもしれません。
ATであるがゆえ、勝手にシフトされてしまって比較が難しいですが、セッティング後のフィーリングは明らかに違います。
1速2速の立上り方が全然違い、上の伸び方がだいぶ軽くなっています。


左上のフラッグは、修正後のMAX回転5750rpmのDATA
です。
AFは13.05
と、まずまずですね。
右斜め下フラッグはノーマルでの5750rpmのDATAです。
AF10.08
・・・・うううう・・・・・ひどい・・・(カッコ内が点線の数字です)

静止状態から全開にしてますので、この
5750rpmに到達するのに修正後は19.91秒
ノーマルは21.63秒
かかっていますので、1.72秒早く、この回転に達する事が解ります!
こりゃまたすごいことになりそうです。(^^)


次に3速固定のDATAを取ってみましょう。(画像をクリックすると拡大します。)

スノーモードは、各ギア固定になりますので、3速固定で0発進をしてみました。

点線ノーマルは、いきなり11.5くらいから始まり、その後どんどん濃くなっていきます。
実線APRさんのDATAでは、3500rpmあたりまで12前後
ですが、そこから概ね13〜13.5くらいを維持しています。
回転の上り方も、一目瞭然。これは効いてますねぇ〜〜。



少し時間を引き延ばしてみます。(画像をクリックすると拡大します。)

同じ5830rpmに達するまでに1.68秒の差が出ています。
これで全開のDATAも、ほぼ立証されましたね!確実に早くなってます。
全開領域は、APRさんのDATAのままでも、だいぶ期待できます。


グラフで見て解るように、概ね13〜13.5を狙っているようですが、ここまでメーカーが濃くしていることに
何か意味を感じないでも無い気がします。
実際ノッキングは出ていませんので問題なることはありませんが、
もう少し濃いほうが結果が良いかもしれない・・・そんな気もしてます。

追々検証してみますね。

では、次回は
ハーフスロットルを検証していきたいと思います。

***おまけDATA(^^;;***
1.ATは、踏んでから動き始めるのに0.5秒くらいかかる。
2.全開の場合、トルコンのスリップは1.5秒程度で終わりロックする。
3.その後トルコンは、殆ど介在しておらず、ロック状態でシフトアップしていく。
4.ATのシフト時間は、概ね0.75秒。なかなか良く出来てるじゃん(^^;;
5.MTで0.75秒以上シフトチェンジに時間がかかってる人。ATに置いてかれるぞ(^^;;


さて、E36/328ハーフスロットルを検証します。

いつもと同じく、正確にDATAを取るためO2センサーを外します。
E36/328の場合、2個付いていますので2個とも外し、片側にLM-1のリニアセンサーを取付けます。
この状態で、停止状態の各回転のAFを取ってます。

(画像をクリックすると拡大します。)

単に、空ぶかしをログしてみました。
点線はノーマル、実線がAPRさんのDATAです。

ノーマルは、単に空吹かしでもここまで濃くしなくても良い様な・・・・なんでしょか・・・(^^;;
APRさんのDATAは、かなり薄くしているのが解ります。ちょっと薄すぎか・・・(^^;;
まぁ、とりあえず走ってみましょう。


Dレンジ アクセル50%のDATAです。(画像をクリックすると拡大します。)

ピンクがAF黒が回転緑はエアフロ電圧オレンジはアクセル開度です。
オレンジ0Vが0%、概ね4.5Vが全開です。アクセル開度は、ちょうど半分ってとこですね。(^^)

ATが勝手に変速してしまうので何とも判断が難しいのですが、
1・2速は、少し回転の上りが早いものの、後半は帳消しされている感じです。

AFは、
ノーマルがピタリ12.3前後なのに対し、APRさんのDATAは、14.5近辺になっています。
14.5ってのは、ちょっと薄くないかい??
もちろん、車両の個体差やマフラーなどの違いもありますので、悪くないセッティングだと思います。


では、全開に(前回のgag(^^;;)引き続き3速固定をやってみましょう。(画像をクリックすると拡大します。)

ありりり・・・セッティングした方が遅い・・・(^^;;;
前半はまだしも、中盤からは大分回転の上がりが悪くなっています・・・・・・

上記2枚のグラフから推測するに、
このエンジンは
ハーフスロットルの場合、あまり薄くしない方が良いようです。
では、この辺をセッティングして見ましょう。



(画像をクリックすると拡大します。)

概ね、13.5を狙ってセッティングしてみました。
ズバリ、ノーマルとほとんど変わりません(^^;; ・・・ってことは、少し進歩?(^^;;

このセッティングで、何が言えるか?
そう!
燃費は確実に良くなりますが、パワーは変わりません!

一概に燃料のセッティングは、パワーだけを求めるワケでなく、
適正化に伴う燃費向上も重要なポイント
です、ハイ。(^^)

若干ではありますが、
5400rpm超えた辺りから、少し伸びてます。と、言うことは・・・・

ここから結構詰めたんですが、なかなか結果につながりません。。。かれこれ3日もやってます(^^;;
迷惑にならぬよう、ひと気無い場所と時間を狙って走り回っているのですが、
この時期、春の農作業真っ盛り。お邪魔にならぬよう、神経使います(^^;;


E36/328の場合、これだけAFに差があってもほとんど変わらないと言うことは、
ハーフスロットルに限り、燃費狙いの方が良いかもしれません。

無論ノッキングなどは皆無ですが、走り込んで熱くなってくると、やはりAFは上る傾向があります。
その分も考慮して、ちょっとだけ濃い目な所で合せて見たいと思います。




E36/328のDATAを取っている最中、ちょうど同じエンジンのE39/528にお乗りのお客様から
装着依頼がありましたので、
グッドタイミング!と言うことで、こちらもDATAを取らせて頂きました!
エアクリダイレクト・マフラーアーキュレーという仕様です。

(画像をクリックすると拡大します。)

上図がマフラークランプでのE39/528のAFです。
正直、ものすごく濃いです。E36/328より、平均して0.3ポイントほど濃い結果が出ました。

もうひとつ
E36/328は、回転が上がるに従いどんどん濃くなっていく傾向がありましたが、
E39/528の場合は、比較的に濃いながらも安定しています。
マフラーのおかげなのか、ダイレクトクリーナーのおかげなのか?何れにしても良い方向ですね。
ですので、
E36/328のオリジナルDATAから、さらに少し薄くしてセッティングをしました。
オーナー様は、
「全開領域では別の車のように加速する!」と、非常に喜んで戴けました♪

「ハーフも、踏み込みの割には加速する=同じ加速なら踏む量が少なくてすむ感じがする」と言うことも伺いました。
私の場合、通勤が無いに等しい距離だと言う事と、毎日違う車を乗っていますので、
中々燃費テストが出来ないため、お願いしておきました(^^)
レポート又よろしくお願いします!@O様(^^)




さて、E36/328ハーフスロットルは、結局大幅なパワーアップは望めませんでした。
と言うよりも
M52エンジンの場合、ハーフスロットルは大分濃い目の方が加速は良いようです。

ただ、
回転域によってはAF13近辺で伸びの良い所がありますので、その部分を中心に他は濃い目。
こんなセッティングが良いと思います。

元々、ハーフでE36/320並の加速をする、このエンジンハーフの更なる加速アップは余り出来ませんでしたが、
大分燃費の向上は、期待できると思います。


最後に、パワーアップした、全開領域の高速DATAをお知らせします。


アクセルを踏んだ瞬間からのキックダウン全開3速4速のDATAです。(画像をクリックすると拡大します。)

4速6000rpm時点での時間差1.56秒、
確実に回転の上りが早くなっています。

6000rpm近辺のAFが上る部分、何度かトライすると上る時と上らない時があります。
平均を取って、
上は少し濃い目にしておきました。

走行フィールは、全体的に吹け上りが軽くなった感じがあり、下道でも楽しいレスポンスが体感できます♪
特に、
4800rpm超えてからの回り方は、M3もどき??と思わせる鋭さがあります。

ほとんど踏み続けている状態のDATA取り期間中の平均燃費は、6.2km/lでした。(^^;;

E36/328 & E39/528 も、確実に効果が出ました(^^)//




 AFC imp U 52,800yen  取付費用 22,000yen
別途費用でお客様の車に合せて、セッティングも承ります。

お買い上げ頂いたお客様には、is や ti に取付る際の写真付き解説書と、
FMオリジナルのセッティング表をお付けします!
FMオリジナルは、E36 318系(M42エンジン・M44エンジン・MINI COOPER & COOPER-S のみで、
他車種は、APRさんのDATAとなります。
現車合せのセッティングも、受け賜ります!御相談ください。