【ロールセンター】 それは、車の 横回転の中心点の事 を意味します。

難しい解説は、僕も頭が痛いので(^^; FM@デモカー?M3GT with マジョーラ号 で解説します(^^;;



いかがでしょうか。憧れのフォルムです(^^; いつか
ti も、こうしたいと思っています(^^;;

さて、マジョーラ・ボディを外して、解説に入ります。



車が地面に下りた状態、この状態を【1G】と言います。
ロアアームは、ご覧のように支点から斜め下側に伸びています。
ノーマルの車は、メーカーがその車に対して一番良いロールセンターに合せて作られています。
この辺の作りに関しては、ひと頃の国産車が絶対に追いつけないBMW社の素晴らしいセッティングです。

実際は、細かな線引きによるロールセンターの割り出しが必要ですが、
わかりやすく簡単にするため、ロアアームの角度だけで解説してみますね。

では、ローダウンしてみましょう。


こんな感じです。
ロールセンターアジャスターをバラストがわりに使ってみました(^^; 俗に言うペタペタ仕様です(^^)
画像に触れると、上がります(^^; 遊んでください(^^;;

車高を下げますと、もちろんピンクの重心点も下がります。
重心が低くなることは良いことですよね。
重心だけを考えると、極端な話・・・低ければ低いほど安定する。
これは間違ってはいません。(^^)

しか〜し、
ロアアームの角度を結んだ青点(簡易仮想ロールセンター点)は、車の重心よりも大分下にずれてしまっています。
車が回転する軸が、殆んど路面近くまで行ってしまいました。
これは何を意味するのでしょう?


車の回転する軸から重心が遠ざかった = 振り子の原理でロールしやすくなった という事を意味しています。
「振り子は下にあるもの」と思われるでしょうが、
回転軸にとっては、上でも下でも、振り子は振り子なんです。(^^;

車高を落すとクイックになり、ヒョイヒョイ曲がるようになります。
離れた振り子(重心)がドッサリ乗るので瞬間はそう感じますが、
その逆(内側)の荷重は減って、外側のグリップにだけ頼ったコーナリングとなります。


非常にピーキーで、切り返しなどでは「ドサッドサッっ」と外側のタイヤだけに頼った走りになってしまいます。
これが
過度にタイヤに負担をかけたり、グリップがすっぽ抜けたりする原因になっています。
車は4輪ですので、
4つのタイヤを上手く使うことが早く曲がる秘訣ですので、この論理から遠ざかってしまいますね。

進入だけを考えると、重心は高い方が良い(車高も含め)かもしれませんが、
クリップから出口にかけては、重心が高いとロールを誘発し、外側のタイヤのグリップだけに頼るため舵角が多くアンダーになる、
または、急激に重心が移動して振り替えす、と言う現象が起きて走りにくくなります。

加えて
ロアアームが上に向かっていると、沈み込めば沈み込むほど、トレッドが減る方向に向かいます。
これを【スカッフ量】といいます。

外側のタイヤは、外だけにグリップが集中して横に転がろう転がろうとします。
従って
「キャンバーを沢山つけて強引にタイヤの接地圧を平均化する」と言う悪循環に嵌ります。

う〜ん・・・頭痛くなってきましたか??僕も頭痛いです(^^;;・・・・続けます。(^^)

画像に触れてみて下さい。


こんな感じをイメージしていただけると、良いと思います。

「そんじゃ、足硬くすればいいじゃん。」

ハイ、その通りなんですが、、、単に跳ねてガチガチでもグリップは生まれません。
この辺が車高を含めたバネレートやショックのセッティングで一番難しい所です。

さ〜て、本題です・・・ う〜長っ(^^; もう少しお付き合い下さいね。

では、
緑色@ロールセンターアジャスター装着です。


緑色のロールセンターアジャスターを使って、ロアアームの外側を下げる
ことにより、
ロアアームの支点(内側のボールジョイント)を通る線はこのようになり、
赤点(ロールセンター)は、ピンク点(重心)に近づきました。
これで、
振り子の量は少なくなり重心も低く出来ると言うワケです。

本来は、ロアアームの付け根を上げるのが一番なのですが、市販車レベルでは、到底無理な話です。(^^;;
なので、ダブル・ウイッシュボーンが優位に思われるのですが、実はアームが短くてスカッフ量が多くなるなど、一長一短があります。

実際、1500mm程度のトレッドに、たった15mmですが重心が低く出来て
振り子も増えないという事は、ものすごくコーナリング性能に影響をします。


乗れば目からウロコ!のロールセンターアジャスター。
こんな説明で、ガッテンしていただけますでしょうか(^^;;

-P.S.-
画像はラジコンを使っていますので。ストラットではなく、ダブル・ウイッシュボーンです。
解り易くするために、ロアアームの角度だけで説明していますので、実際のロールセンターとは異なります。
実際は、アッパーマウントの付け根から90度内側へ向かう架空線と、ロアアーム延長線を合わせた線の交点
(タイヤの動く架空中心点)を求め、この点からトレッドまで引いた線の交点がロールセンターとなります。