ブッシュマウント類 サスペンションtype別 解説

現在のところフロントのみですが、写真を交えて解説していきたいと思います!

旧BMW軍団は、大きく分けて2種類のサスペンション体系があります。
ストラット方式のサスペンションには変りありません。


まずは、E32 & E34系です。
この2種類は、レイアウトもほとんど同じで、共通部品も数多く使っています。

こちら、87年型 E34/525i(M20e/g)です。
 ほぼ垂直方向にある「I」アームが通称ロアアームと呼ばれる物です。
 車種・年式によって、材質がアルミの物もありますが、この車はスティールです。
 主に、左右方向の位置決めをしています。

 根元はゴムブッシュホイル側はボールジョイント(以下B/J)になっています。
 左の写真がB/J部分。このブーツがよく破れて、グリスがホイルの周りに
 ビタベタ状態・・・なんて事が良くあります。

 通常、破れてしまうと「ロアアームそっくり交換!」なんて事になっちゃうんですが、
 部品だけで、
スティール32,340yen アルミだと35,805yen位します。
 左右だと倍、、、さらに工賃・・・・ぞっとしますね。(^^;;;

 当社では、
社外部品ですがブーツだけ交換可能な部品の用意があります
 ので、ボールジョイントにガタが無い場合は、ブーツのみの交換をオススメしています。
 解りにくいですが、「I」アームの上に曲がったような感じで、斜め後ろに伸びて
 いる
のが
プッシュロット(一般的にはテンションロットと呼ばれることが多い)です。
 これは、主に縦方向の位置決めを支えています。

 こちらも、根元はゴムブッシュ(かなりスカスカ(^^;;) 、ホイル側はB/J に
 なっています。

 左の写真は、ボディ側のゴムブッシュです。
 このブッシュは大変傷み安く、手で押しただけでガタガタしている車も良くあります。
 チョコンっとブレーキを踏むと、ゴツン!と音がするのは、ほとんどココです。

 
シリーズの中に、強化された部品を使っているグレードがありますので、
 交換の際は、こちらの物をオススメしています。

 
ホイル側のB/Jは、「I」アームに同じくブーツのみの交換可能です。
 まっすぐ垂直に突っ立っている棒がスタビライザーリンクです。

 上下とも小振りなB/Jで連結されています。

 ここも、ブーツが破れたり、B/Jにガタガ出て、砂利道なんかで、
 コトコトコト、コトコトコトっと、音が出る場合が多いです。

 
1本6,930yen位なんで、ここは新品にしてあげたいですね。


次に、E30 & E36系です。
(E46も、基本的には同じです。)

これは、88年型 E30 (M20e/g)です。
 こちらが、E36・・・なんか、気が付きました???

 気が付かれた方、、、かなり詳しいですねっ、お目が高いっ!!(^^;;;
 ストラットの取付は、どう見てもE36・・・・青いからARCかな・・・(^^;
 また、E36はスタビライザーが前から回ってます。

 この車は?なんで??後ろから回ってるんですよ〜(^^;

 答えは・・・・秘密にしておきます。
 解った方、mail 下さい♪(^^;  
 正解者には・・・・豪華景品?は、ありません(^^;

 タネアカシ mail をお送り致します〜(^^;;;
 さて、話しをもとに戻しますねっ(^^;;

 こちらは、ステアリングのギアからストラットに繋がっている

 サイドロッドのB/J
です。

 う〜〜ん・・・逝ってますねぇ・・・・・

 一目瞭然!!横真っ二つに割れて、グリスがはみ出しています。
 こうなると、グリスで潤滑もしてくれませんし、外からホコリや砂などが
 入って、益々寿命を縮めてしまいます。

 ガタが出ない内に、早目の交換が必要ですね。

 
ブーツの交換だけでも、ずいぶん長持ちするんですよ!
 こちらは、ロアアームのB/Jです。
 グリスも漏れていませんし、まだまだ元気なようです。
 良かった良かった♪(^o^)
 一応、分解時に点検して、
ひび等があれば、一緒にブーツを交換
 した方が良い
でしょう。


 3シリーズの場合、1本のロアアームがL字型になっており、
 左右前後の位置決めを、1本のロアアームで賄っています。


 
このB/Jは、E36の場合(E30 及びM3除く)単体で交換できます。
 「特殊な工具が必要なため、ロアアームASSYでないと、交換不可能」
 と言われた〜!なんて話しを聞きますが、実際は出来ます。
 3シリーズ(M3除く)のスタビリンクは、B/Jが1個、ゴムブッシュが
 1個の構成です。
 これも、良くコトコト音が出ることがあります。
 支点となる部分が、エンジンメンバーに取付けられています。
 こちらです。

 この部分だけは単独で交換できませんので、支点にガタが来ると
 ロアアームをそっくり替えなくてはいけなくなります。

 
ロアアームは1本28,875yen位です。
 通常は後に説明します、ロアコンとブラケット、SETで交換になります。
 
部品・工賃合せて、片側34,650yen位になっちゃいますね。
 上の写真の奥(後ろ側)に付いているのが、通称ロアコンブッシュ
 正確には
ロアコントロールアームブッシュです。

 名称に関しましては、様々に呼ばれていますが、BMWの正式名称は
 「ラバーブッシュ」としか明記されていませんので、なんだか解んない?
 ですよね???なので、当社ではロアコンブッシュ(約してロアコン)
 なんて呼んでます。
 よく見ると、左右に隙間があって、動くように出来てます。

 以前に「うんちくコーナー」でも書きましたが、シリーズ中に強化された
 部品がありますので、サスペンションなどを固めた場合や、正確な
 トレースをされたい方にはオススメしています。


 
工賃込み左右で23,100yen〜28,880yen位で、劇的に走りが変ります(^^;



E36のボールジョイントは交換できます。(^o^)/

・・・で、ボールジョイントって、何処にあるの?
ここです、一番下のアームの付け根ね。
これが、外してみた所です。
こんな道具を使って、交換するんですよ〜。
スペシャルツールのこれがないと、交換出来ないんで、
ロアアームそっくり交換!
なんて事になっちゃったりします。
左が新品、右はガタの出た古い物です。
片側で、工賃込み
19,800yen〜になります。
何ともないような感じでも、結構ガタがある場合があります。
取替えてみると、驚くほど走りが変りますよっ(^o^)/
こちらも常時在庫していますので、
走行距離の多い方にはオススメしています!




最後に、サスペンションのアッパーマウントです。

   

使用状況やお使いのサスペンションによって一概には言えませんが、一般的に5〜6万kmと考えています。

車重をフロントアッパーマウント2個で全て支えて
いますので、劣化も激しい
と思います。
こちらも
3シリーズ系には、強化typeの物やアライメント
を変更出来るタイプの物など、
流用が効く物がありますで、お問合せ下さい。

また、3シリース系の
リアアッパーマウントは、
車重自体は直接支えていませんが、小さいため亀裂や
割れがある物が多く見受けられます。

こちらに関しては、
E46型の強化タイプやM3用が流用可能
ですので、ご好評を頂いております。
リアに関しては、
強化しても乗り心地が返って
良くなるケースが多い
です。
フロントアッパーマウント
1個 12,100yen より
リアアッパーマウント
3シリーズ

13,800yen より

リアアッパーマウント
5・7シリーズ
110,310yen より
こちらは、通称バンプラバーと呼ばれる物です。
BMW的に言うと「ダンパー」となるんですが・・・・
意味は解りますが
一般的にはショックのことですよね。
大きな段差などに乗り上げた時、サスペンションが
一杯縮んでしまって底を突き、ボディへ衝撃が着て
しまう所を緩和してくれる物です。
ご覧の通り、同じE36でも、サスペンションの仕様によって
こんなに種類があり、
これらも消耗品です。
常時、数種類在庫しておりますので、適切な物を
サスペンション交換時に点検し、オススメしています。
E36系 バンプラバー
一塊に見えちゃいますが、
3種類違う物です。(^^;;

2,260yen より、
各種在庫あり。
※車種年式により価格は異なります。また、メーカーの価格改定により変わってきますので、随時お問合せ下さい。
また、純正部品の通信販売も承っておりますので、お問合せ下さい。



最後までご覧頂き、ありがとうございました。
サスペンションの交換は、単純にスプリングとショックの交換では、万全と言えません。
全て交換すれば、良いことは解り切っていますが、お財布に穴が明いて軽くなってしまいます(^^;;;
適切な診断で、必要範囲に絞って、メンテナンスされることをオススメ致します。






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