FMオリジナル フロント用もついに完成!
マルチピロ アッパーマウント MPA-01エム・ピー・エー・ゼロ・ワン

↓ FMオリジナル MPA-01

↑純正アッパーマウント 左E36/Z4系 右E46/60系


まず、概要です。

通常アッパーマウントは、センターのベアリングと周りのボディがラバー(ゴム)でマウントされています。
この部分をソリッドにすることにより、上下左右前後の動きを止め、
正確な動きをストラット(ショック)にさせてやろう
言うのが、
このパーツの一番の仕事
です。

調整機構を持たせ、一般的には左右に調整することにより、お好みに合せたキャンバーの調整や
元々ずれてしまっているキャンバーを規定値に調整することが出来る物が販売されていますが、
さらにMPA-01は、スタッドボルトを30度間隔で任意の位置に取付け出来きるので、
設計することによりキャンバーを付けながらキャスターも付ける
または その逆、またはその中間的な量など、
あらゆる方向に調整可能
な仕組みになっています。


ここで、ご注意して頂きたいこと。

アッパーは範囲内でいくらでも動かせますが、
純正形状サスペンション 及び 純正アッパーシート仕様サスペンション では、
スプリングの巻き径が太いため、調整範囲が限定されます。


スプリングやショックが車体に接触する可能性がありますので、
充分注意と余裕を持って、御使いください。


フルに調整できるのは、直巻き車高調整式サスペンションのみです。



例えば、このような使い方も出来ます。

左画像は、一般的にキャスターを多めに付けながら、キャンバーを少し減らす方向。
右画像はキャンバーを多めに付けながらキャスターも増やす方向。またはその逆。



キャスターを多めに付けながら、
キャンバーを少し減らす方向

キャンバーを多めに付けながら、
キャスターも増す方向。またはその逆。

30度ピッチですので、8通りの方向が選べる と言う訳です(^^)

MPA-01を使った各社車高調整式サスペンションの【直巻き化】もお任せください。
バネレート変更やセッティングのノウハウも惜しみなくお知らせ致します。

何でも出来れば良いと言う物でもありませんが、考えようによっては、色々場面や問題に対処できると言う訳です。


1.サーキット走行会やコーナーを、こよなく愛する方(^^;;

まず、
真横にセットして、キャンバーのみを変えてみてください。
足回りを何も弄らなくても、キャンバーだけで曲り方が大きく変わります。
一般的に大きなサーキットでは、アンダーステアを抑えるためにキャンバーを増やして行くことが多いでしょう。
小さなサーキットでは、初期の接地感を増すために少なめにすることも有ります。
キャンバー調整だけで曲れなかったコーナーが、曲れるようになったり、自分の走らせ方に合せた調整が可能なのです。

走行会に行ってきたら、フロントタイヤの外側がボロボロになっちゃった〜!なんてことを体験された方も多いと思います。
コーナリング中は、遠心力で外に出て行く力が発生し、さらに車がロールすることにより、地面に対してのキャンバーが
減りますので、外側のタイヤに随分負担がかかる
事になります。
タイヤもよれますから、外側ばかりが接地して内側は浮く形となり、外側ばかりタイヤが減ってしまうと言う訳です。

そこで、
キャンバーを多くすることにより、路面とタイヤが一番良い状態になる=タイヤの性能を最大限に発揮できると言う訳です。
減り方を観察して、キャンバーを調整する。簡単にして、一番確実な方法です。
帰り道、高〜いタイヤの内減りを無くす為、軽くジャッキアップして、現場で基準値に戻すことも簡単に出来てしまいます。(^^)//


2.サーキットで速く走ることだけが、MPA-01の使命ではありません。

ダウンサスなどで車高を落した場合、ストラット式のサスペンションはどうしても自然とキャンバーが増えてしまいます。
コーナリングは良くなるかもしれませんが、高速道路走行や町乗りがメインの方の場合、
どうしてもフロントタイヤの内側だけが減って、タイヤの寿命が半分以下で来てしまう事もあります。
意外とこの悩みを抱えていらっしゃる方が多いことは事実です。

MPA-01で基準値までキャンバーを戻すことにより
タイヤの片減りや、高速の安定性を取り戻すことが出来てしまう
のです。

また、同時にキャスターを増すことにより、自転車のフロントフォークと同じ原理で直進性が良くなり、
ハンドルの戻りも良くなる方向に調整可能で、グランドツーリング風にアレンジするには、この方法が非常に有効的
です。

もちろん、ゴムマウントでは到底味わえない剛性感やシャープなハンドリングは、言うまでもありません。


3.ドリフトなんか、やっちゃったりしてる方もいらっしゃいますよね(^^;;

キャスターの多いBMWは、どうしてもフロントが逃げがちです。

「こうして、こうすると、フロントが逃げずにキッカケが作りやすく、ドリフトが長続きしますよ〜〜〜(^^;;」
なんて、
いろんな使い方が出来るMPA-01です。(^^)

4.全体的に、細かな乗り心地が良くなります。


ゴムアッパーに比べ、ロードノイズや路面のザラつき音を少し多く拾います(ラジオで消せる範囲です)が、
全体的な乗り味は、非常にマイルドになります。

ゴムアッパーのように、上下運動をしない分、足回りが忠実に動くため
です。


こだわりの仕様をお知らせします。

マウントベース
は、最高強度の17Sダイキャストにマットアルマイトの最高級仕上げです。
このため、従来品のように
ベースが歪んだり曲がってきたりしません。(^^)

4本のピロ調整ネジは、マウントベースの中に埋没するように設計されていますので、
調整幅が制限されたり飛び出たりしません。
タワーのクラックを防ぐため、端部を緩やかなラウンド形状に仕上げています
が、
更なる強度確保のため、出来ればストラットタワーバーとの併用をオススメします。
タワーバーをつけても、ネジが短すぎないよう、長めに設計しています。

ピロベースは、レース界・ラリー界で知らぬ人は居ないキャロッセ(CUSCO)製を使用しています。
スフェリカルベアリング(以下ピロ)には、最高品質のテフロンライナー入り重加重タイプを使用し、
滑らかで且つ、最強の耐久性を得ています。
ゴムマウントと同じで、
いつかは消耗品になるピロですが、
補修部品として出来る限り安価に供給できる体制を整えました。

カラーや調整ボルト
は、ステンレス製を使用
昔良くあった、「錆びて取れなくなっちゃった〜〜(T_T)」なんてことも有りません。(^^;;
汎用性の高さ・補修パーツの充実と低価格化、等々、正直今回は随分こだわりました(^^)
ここまでがメリットです。





デメリットと言えるかも知れない部分も追記いたします。
1.ゴムアッパーでは聞こえなかったショックのピストンシール・タイロッド・ボールジョイントなどの音が伝わる場合があります。
  各部にガタが全く無ければ音は聞こえませんが、全く無い車も少ないと思いますので、ある程度の音は出ます。
2.ピロも消耗品ですので、寿命があります。
  
一般的な使われ方で 3年・30,000km程度 を目安に、音が出始めたらピロベースの交換をオススメします。
3.非常に精密なピロを使用しているため、多少ハンドルが重くなる傾向があります。また、多少ハンドルの戻りが遅くなる傾向もあります。
4.ゴムマウントと違いソリッドですので、ボディに与える影響は多少大きいと思いますが、過剰なサーキットランを含めたテストを
 行っておりますが、何の問題も起こっておりません。
過剰に使い込まれたゴムマウントよりは、遥かに安全です(^^;;
5.最後に、販売カテゴリーは【レース用パーツ】とさせていただきます。
  
初期不良以外のクレームには、お応えできませんので、予めご了承ください。。



実は、随分前から仕様に応じてオススメをしておりました【MPA-01R】をご紹介させていただきます。

MPA-01R 登場!  価格はMPA-01と一緒です。


↑画像は、ピロベースの下の部分です。
左側 MPA-01は、純正アッパーシートを収めるために下方向に突き出たピロベースを使用しています。
右側 MPA-01Rは、直巻サスペンション専用設計で、極限まで高さを低くしています
(純正アッパーシートを使った車高調整式サスペンションの場合は使用できません)

直巻きサスペンションの場合は、MPA-01に比べ単純に15mm下がります。
E36ノーマルアッパーマウントからは、15〜20mm程度
E46、87、90系アッパーマウントからは、15〜25mmほど車高が下がります。


さらに車高を下げたい方にオススメしているのではなく、
20mm下がる分、車高調整で20mm上げると、縮みのストロークを20mm稼げるという事です。

車高を落とせば落とすほど縮みのストロークが減り、底突きを起こしやすくなりますが、
このMPA-01Rを使う事により、ショックケースの全長を20mm短くしたのと同じ効果が得られます。

【注意点】

高さが低くなった分は上へ出ますので、
エンジンルーム内にトップナットが
20mm程度飛び出す形になります。

純正Mタワーバーや
IDINGさんのタワーバーなど、
使用できなくなります。

Z4やE46以降では、
ストラットホールが小さいため
調整範囲が減る事も注意が必要です。

ノーマルアッパーシートを使った車高調整式サスペンションの直巻き化も承っております。
HP左画面一番下【お問合せ】ボタンから必要事項を記入の上、お気軽にご相談下さい。




FMオリジナル フロント用もついに完成!
マルチピロ アッパーマウント MPA-01エム・ピー・エー・ゼロ・ワン

MPA-01/07
E36/Z3(M含む)※1
Z4(Z4M除く)
 
7mmカラー付属
1台分 2個セット

41,800yen
MPA-01/15
E87,E46(M3除く)
E39(8気筒除く)
15mmカラー付属
E36系 BPS & BSS の場合、
オプション強化ワッシャーが必要
になります。
2個セット
お問合せ下さい
交換用ピロベース 2個セット
18,700yen

その他、各補修パーツも単体販売しております。

補修用パーツ名 使用個数 1個単価
マウントベース 2 11,000yen
ピロベース 2 9,350yen
トップナット M14 P1.5 ザグリ
トップナット M14 P1.25 ザグリ
トップナット M12 P1.5 ザグリ
トップナット M12 P1.25 ザグリ
各種
2 1,870yen
オプション
E36 BPS & BSS 用 補強ワッシャー 2枚セット お問合せ下さい

現在の適合車種】E36,Z3,Z4,E46,E39/6気筒,E90系,E87系,E60系 となります。
※ E46/E60系/E90系 のMシリーズ及び8気筒・10気筒車両には取付できません。
E39/8気筒 & M5用,Z8用,E38用,E46/M3用,E90系M3用 など、特注も承ります。
こちらの場合は、各サスペンションメーカーにより構造が異なる事が確認されておりますので、
ストラットASSYをお送り戴き、構造に合せてワンオフ作成させて頂きます。

最後に、注意事項を申し上げます。
1.販売カテゴリーは【レース用パーツ】扱いとさせて頂きます。(初期不良以外のクレームにお応えできません。予めご了承ください)
2.取付作業は整備士の資格を有するか、それに順ずる方のみとさせて頂きます。(取付方法の問題による異常が多いためです)
3.純正形状サスペンション(社外含む)にも対応しておりますが、スプリングの巻き径が大きいため、調整範囲に制限が発生します。
4.車高調整式サスペンションキットでも、純正のアッパースプリングシートを使うタイプの場合、調整範囲に制限が発生します。
5.トップナットは、M14ピッチ1.5となります。それ以外のネジ径・ピッチの場合は、別途ご相談ください。
 (E36シリーズ92/6生産以前車・ビルシュタイン車高調整式サスペンション、KW、コニーの一部、等)
6.全ての社外サスペンションにて装着確認は行っておりません。トップナット締付部は、純正を基にして製作しています。
  社外ショックの場合、取付前に接続状態の確認・寸法の計測などを行ってから取付てください。
7.アッパーマウント取付部のM8ボルトは、タワーバーとの併用を含め、長めに設計しています。
    袋ナットの場合は長すぎる場合がありますので、注意してください。
8.E36系ビルシュタインBPS & BSS の場合、そのまま取付はできませんのでオプションパーツの強化ワッシャーを必ずお買い求め下さい。
9.E90系,E87系,Z4以降の車両の場合、サスペンションの音がコトコト聞こえる事があります。
    ゴムマウントでは聞こえない音も、ピロにしますと聞こえる場合があります。予めご了承ください。


長々と書きましたが、皆さまに【安全に気持ち良く“駆け抜ける喜び”を味わって頂く】ためのお願いです。
ご理解の程、宜しくお願い致します。