CUSCO ハイブリッド デフ

クスコさんから発売になっておりましたハイブリッドデフのテストが終了しました。
基本構造もOSさんと殆ど変わりませんので、何が違うんだ〜〜と言うことで、実車装着テストをしました。


メーカーHPは、こちら



何がハイブリッドか?と申しますと・・・

従来のコーンスプリングに替え、本当にスプリングの形をしたプレッシャースプリングを使うことにより、
イニシャルトルクを自在に操れる所がハイブリッドなんでございます。(^^)

一般的にAT車を前提に組まれているこのデフは、イニシャルが大分低めに設定されていますので、
町乗りや小さな路地の旋回で「ザッザッザッ」みたいな引きずりが無く、大変スムーズに走れます。

実は、この事が近年のBMWにとって大変重要なことで、イニシャルの高いLSDで走ると、
旋回中にASCが作動してエンジンストールしたり、加速性能が鈍ったりします。


ハイブリッドデフの場合、
低イニシャルなので、急加速をしない限りこのような問題が発生しません。

もちろん、バキバキ・ボキボキといったチャタリング(プレートがずれる音)も最初から全くしません。
何も言わずに乗って頂くと、LSDが装着されていることに気付かない程スムーズです。

また、効きが非常にマイルドなので、いきなりロックしたり、
いきなりテールがブレイクしたりと言うこともなく、非常に素直なデフ
です。

とは言っても、装着車ALPINAに標準で装着されている
純正25%ロックの機械式LSDと比べると、天地ほど効き方が違います。

片輪を砂場に落として片輪を舗装の上に置いて全開スタートをすると、
片側が空転しながら進み始めるのに比べ、

ハイブリッドデフは、空転こそ少しするものの、舗装上のタイヤは悲鳴を上げて加速します。
いやぁー、雲泥の差です(^^;;

純正LSDは、ロケットスタートするとデフのクラッチが滑って空転して殆んど進まなくなりますが、
ハイブリッドデフは、電光石火の如く、ダッシュします!スバラシイ。

まさに、AT車向けのやさしさを秘めたLSD、そんな感じのするハイブリッド デフです。
もちろんMTでも全然OKです(^^;;




CUSCO ハイブリッドデフ


【適合車種】
E30 / E36 / E46 / E90 / E28 / E34 / E39 / E60
E63 / E38 / E40 / E87 / E85 / Mモデルを除く 等


\155,100
(工賃・消耗品は、別途お問合せください)


【適合車種】
E36M3C / E46M3C(CSL含む) / M5 等 Mモデル
\207,800

(工賃・消耗品は、別途お問合せください)



※適合・特徴などは、こちらからご確認ください。





今回組み込んだハイブリッドデフです。
カムの形で解った人、ツウですね〜(^^;; 

こちらは、加速方向にだけ効く 1ウェイです。
スポーツ走行の多い方は、1.5ウェイ 2ウェイも選べます。
さ〜らに!
サーキット走行などを楽しまれる方には、RSシリーズMZシリーズもお選び頂けます。
ラインナップの多いのも流石クスコさん、ジャパン・メジャーです。



さて、肝心のOSさんとの比較ですが・・・


OS技研 スーパーロックLSD CUSCO ハイブリッド デフ
初期チャタリング 有り 無し
慣らし後のチャタリング 稀に有り(オイルを選びます) 最初から無いので発生しそうに無い(^^;;
利き味 非常にスムーズ 非常にマイルド
ロック率(メーカー談) 100% ハイブリッドは100%ロックはしないそうです。

双方、オーバーホールもカムの方向も、イニシャルトルクも調整できますので,
突き詰めていくと・・・やはりほぼ同じものになるんじゃないかと思います。

装着したその日からチャタリングが出ない。
ストック状態では、ATの方やアンダーパワー車両には、CUSCOの方が良いかもしれませんね。
サーキットなどガンガン走る方は、100%ロックするOSか、CUSCOのRSやMZをオススメします。
ドリフトされる方は、CUSCOのMZ。
これは効きます(^^;;